2012年03月 - かわいくて斬れない
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涙で汚れたパン

いやあ…終わってしまいましたねハングリー。
一個前のストロベリーナイトがやたら「衝撃の」最終回と言いまくってたんですが、結末が読めなかったという意味ではこっちの方が遥かに衝撃度は高かったと思います。(笑)
色々賛否両論ありますが、私は非常によく出来たドラマだな~と感心しております。好きです。ある意味最高だな!と思っていますwww
というのも流石ヒットメーカーの脚本さんというか、キャラクターにブレがない。勘違いしないで頂きたいのは皆良いキャラだ、共感できると言っている訳じゃなく、コイツはこういう人間だよな、という個性がちゃんと登場人物として確立されているという事です。性格と発言・行動に矛盾がない。(あくまで私から見ると)
何より凄いのは、その登場人物の中でもクズな人種を主人公サイドに据え、尚且つ最後までそれを描き切った事です。ハングリーマジヤバイ。普通ドラマ、ましてやその主人公ってなったら夢に向かって頑張る人間を描こうって思うだろ?でもハングリー!はそうしない。むしろ夢を積極的に諦めていく。半端ない。みんなもっとハングリー!のヤバさを知るべきだと思います(懐かしいネタ)
でも冗談じゃなしに、コメディーの皮を被った社会派鬱ドラマですよこれは。こういう構成にした製作者の勇気を称えたい気持ちです(大げさ)
人それぞれその作品を見て重視するポイントってありますよね。言い換えるとその物語に何を求めるか?
ハングリー!って何ドラマだったんでしょう。料理ドラマでしょうか。ちょっと違ったんですよね、あくまで『ロックという全く別の道を諦めて元々才能のあった料理の腕でシェフを始めたアラサー男を取り巻く群像劇』という、具体的なような抽象的なような文面ですが、しかし単純な、料理を通しての一人の男の成長を描くドラマという訳ではなかった。
前々回の感想で、ハングリーは恵まれた者サイドから見る贅沢なラブコメだという事を書きました。親の愛、仲間、才能…自分の意思ではどうにもならないそれらに恵まれなかった麻生や柏木側に対して、全てに恵まれた上でその選択に悩む幸せ者の視点から見た話だと。
最初から英介は必要なものは持っていた。目的達成なんてレベルじゃない、生き方を選択するだけの事だった。その選んだ答えに納得が行かなかったとして、それで作品自体の評価を下げる事はしません。いや英介の評価はダダ下がりですよ? しかし考えてみれば英介ってそういうヤツだったんです。少なくとも私はいきなりダメなヤツになったとは感じなかった。アイツはずっとダメ人間でした。(笑)
私は麻生派なので英介をボロクソ言ってますが、英介は英介なりの答えを出して行動した結果です。そしてその答えを選ぶに至る萌芽はちゃんと描かれていたように思う。あとは個人の価値観の問題です。ハングリー最終回の評価が一般的にも激しく賛否両論なのは、それだけ麻生の考えの方に共感する人が多く、またそれだけ対立する思想をハッキリ分かりやすく描けていたという事だと思います。
登場人物皆が(倫理的な意味合いでなく)矛盾せず、それぞれ個性を持った人間として行動・存在していた。
人間良いとこと悪いとこが必ずあるものです。絶対の正義なんてありませんからね。その判断を潔く視聴者に委ねて、良い意味でも悪い意味でも最後まで心変わりさせる事無く描き切った。書いてる方も英介達の考えが正しいと思って書いてるつもりはさらさら無いでしょう。それは麻生側にとっても同じ事です。
そうしてドラマという架空の世界の架空の登場人物に、現実の視点から公平に評価を加える事のできる作品というのは貴重だと思うんですよね。いや普通のドラマでもそりゃ無いだろって主人公はいっぱい居ますよ?ただ普通は主人公の考えが正しいと周りがマンセーする流れになるんですよね。悪役は倒されて懐柔され、ドラマの結論は一つに収束される。
しかしハングリーは麻生という対立する思想を最後まで曲げずに描き切りました。これで英介マンセーで終わればクソドラマ止まりですが、実際ギリギリのところまで演出的には行ってるんですが、しかし踏みとどまった。麻生という存在一つによって。

さて、長々と前置きを書きましたが、読んで頂けると分かりますよね。私が何を言いたいのか。
このドラマは麻生が居なければ全く面白くない。麻生で物語が成立している。麻生の存在感が無ければ全てパア。
違うんです、もっと短いんです。
麻生時男最高。
この一言が全て!!ありがとう麻生!大好きだ麻生!!しっかりしろ麻生!!!(ドジっ子的な意味で)
という訳でここからは思いっ切り麻生党過激派視点のハングリー最終話感想です。言っておくが私が一番クズだ!!

冒頭OPEN予定の軽井沢ル・プティシュに見学に行ってる英介とガステレアコックさん!へー立派な建物ですねー交通費はどこから出たのかなー↑(嫌味っぽく語尾を上げる)
フランス行くまでの二週間ガステレアで修行させてもらう英介。じゃあ前回から二週間の間があるわけだ。その間麻生さんとはまた少し親睦を深めたのかな?簡単なフランス語のレクチャーとか受けちゃったりしたのかな?かな?
坊ちゃんと、この厨房でこうして一緒に働くなんて不思議な感じですね、と嬉しそうなコックさん。あのねーこの人ねー!フランス行きやめるんですよー!!(大声)
そして柏木さんちーっすwww先輩、スタッフさんからプロポーズの事聞きましたー?どう思いましたー?wwww←鬼
言い方が若干イヤミだけど真っ当な指導をしてくれる先輩。いいじゃないですか青春じゃないですか。…あっ…ブレスレットまだつけてる…
まかないすら大絶賛される英介さん。こうなるともう親子揃って手から何らかの成分が出てないと説明がつかないレベル。しかしいいんです!これがハングリーなんです!

「僕は彼の味に惚れている」
出たああああ麻生さんの素直クール攻撃!!忘れられないだの舌から離れないだの美味しさに対するデレ発言半端ねえ。でもいやらしい台詞が多いのも自然な事なのかもね。食欲も性欲もベクトル似てるとこあるもんね!麻生さんがいやらしいのも無理ないね!
「ただ、彼の腕はまだ洗練されているとは到底言い難い。彼の料理が、どれだけ美しく進化していくのか……僕はもう、それが楽しみでならないんだよ」
キラッキラしてるね!!やっぱまだ荒削りなんだ。荒削りの時点で洗練後の柏木と同点とかチートだね。洗練された後はどうなっちゃうんだろう。そりゃあ楽しみだね麻生さん!良かったね!(笑顔)
閉店後、調理台を磨きつつ仲間の言葉を思い出し英介さん「…俺が頑張らねーと」とポツリ。あれ?自分を鼓舞すんの早くね?一日目っすよね?ドSが打たれ弱いというのは本当なのか。
家帰ってきてまりあとお話。剛は三ッ星レストランで見習い、賢太は食育スクールでスタッフやりつつソムリエ資格の勉強をしているらしい。なんという厚遇。麻生さん太っ腹ぁー!
まりあも普通にいい女ですよね。キーキー言わないで落ち着いてるし美人だし、何でもハイハイ言わないけど最終的に英介の為を思ってくれてるとこがまたイイ。
間の拓と千絵乱入のドタバタは置いておいて、次の日軽井沢で撮ってきたル・プティシュになる予定の建物写真を見て頬杖ついている英介。生で見た時の「俺がここの料理長かよ~」といいこの表情といいあんまノリ切れてない様子。テメー前回微妙な物件で妥協しようとしたくせに外観でビビってんじゃねーよ!でもそういうデカイ責任に躊躇する人間なんですよね英介ってね…成り行きで巻き込まれるとかは平気なくせに自分の決断で大きな事を出来ないタイプ。「俺ってそんな凄かったっけ?」とか自問自答せざるを得ない人だし。しかし人間そんなもんです。
すると後ろにはオシャレだったのに荒れた格好で座り込む父太朗が。妄想癖は親譲りか!
麻生の言葉で大分打ちのめされた様子。しかしどこ行ってたのかと思ったらスケッチ旅行か。全然懲りてねーな。このまま華子さんにもお前にも何も出来ずに死んでいくんだ、と嘆いてますが既に何も出来なかった結果が華子さんの死なのでは?亡くなってしまった時点でしてやれる事なんてあんま無いよ。麻生さんは幼少時サバイバルだった分その辺シビアだと思うよ。脳内お花畑野郎め!

ところ変わってマネージャーさんとの散歩。
道端でダンボールに包まる川畑の頭を見ながら、ロックやって何年も芽が出ずにああなる子はいっぱい居る、と三人でしんみり。
「だから、新しい道を見つけられた英介は運が良いと思う。どれだけ挫折しようと、傷付こうと……人はまた新しい道を見つける事が出来るのね」
「……はい。色々、ありがとうございました」
いい感じっすねー!いいっすね夢に向かって頑張る最中のフランスでお世話になったマネージャーさんと再会とか!夢膨らみますねー!(笑顔)
そしてお仲間との運命的な再開☆
「ごめん英介……オレたち……ダメだった。頑張ったんだけど、スゲー必死にやってみたけど……俺たち、二年後にお前と店やるって夢、もう叶えられなくなっちまった」
「……は?」おおー反応が似てますねーww
一体、何があったんですか?二人とも!!
……なになに?年下の先輩のイビリがきつくて?ストレスで?酒浸りになって?ある日ヤケになって店の高級ワインを飲みつくしちゃって?辞めさせられた挙句?…アル中に。…へぇ…。
……賢太さんは?
…食育スクールにすごい親切な人が居て?アッチ系の人で?股間鷲掴みされて?「高卒で新入社員のキミがぁ、上下関係の厳しいこの世界でこれからも頑張っていく為にはぁ、僕みたいな人間のサポートがきっと必要になってくるぅ…v悪いようには、しないから…v」って言われて?ぶん殴って逃げて?妻子の為にどうにか耐えようって迷ったけど?でも無理だった…。……へぇ……。死ね。

イビられたっつってもそりゃ横っ面道具で殴られんのはキツいだろうけど結局かすり傷一つ負わない程度の精神攻撃でしかないわけで、それに見る限り誰にも相談しないで一人でイラついて耐えてるだけだったよね?それで酒に逃げて挙句プッツンしちゃって店の高級ワイン飲みつくしたとか立派な犯罪じゃない?それで「挙句に」とか言うからワイン代背負わされでもしたのかと思ったら酒浸りになったって知らねーよバカ!!高級ワインであの量なら優に七桁行くんじゃないの?それで辞めさせられただけとか相当な温情判決だよね?
ホモにセクハラされて殴って逃げてきたとかそっちも何で上に相談しなかったの?相談すりゃ後々の気まずさはあるだろうけど直接的に握ってきたりするような事態は無くせたんじゃないの?それに上下関係の厳しい世界で高卒ペーペーがやっていくのが厳しい事は事実だよね。ホモにとってはむしろ親切から来るおいしい取引のつもりだったんだよ多分?違う常識で行動してる人を恐れて逃げるだけで社会でやっていける訳ないよね?断るなり責めるなり正面から向き合わなきゃ違う価値観の人間が集まった組織で働いていく以上問題なんていくらでも出てくるよ?
頑張った?スゲー必死にやってみた?どの辺が?通常業務を?頑張りとか必死さって追い詰められた時そこに踏み止まる根性を出すとき必要になるものなんじゃないの?約束叶えたかったって割に踏ん張りが全然足りないよね、「あたしも貴方達が社員になるなんて、大丈夫かしらと思ってたのよねぇ」とか言われて恥ずかしくないの?その今までの体たらくを越えるための修行だったんじゃないの?二週間経ってないんだよ?

で、俺たちは心配すんな、お前は頑張れ、と軽く言う賢太に「それじゃ話が違うだろ。俺はお前らとまた二年後に一緒にやれると思ったからあの話受けたんだぞ」「ハァー…どうすりゃいいんだよクソッ」英介もさぁ…(白目)
こっから麻生との会食シーンまでは茶番という一言に尽きるので省略。(嫌な言い方w)ああでも、軽井沢の写真見て麻生の言葉を思い出して料理の勉強してる英介のシーンはちょっと大事ですね。やる気は無いわけじゃないんだよな。でもなぁー。
麻生側から見れば、麻生が8話で言った「言っただろ。彼らとは離れて正解だって。シェフにとって、一緒に組む人間は重要だ。あんな素人と一緒に作っていたら、君の腕が上がる筈も無い。しかも彼らは、私の美学に最も合わない連中だ。ガサツで喧嘩っ早くて、味も芸術も分からない、哀れなミュージシャン崩れ…。フフ…。君の為に言っているんだよ。彼らと一緒に居たら、君の感性も狂っていくばかりじゃないか。いいかい。君が組むべき人間は…」という言葉通りの展開になってしまいました。流石麻生様素晴らしい観察眼をお持ちでらっしゃる。
しかしこの後英介は一番ガサツで喧嘩っ早いのもオレだよ、と麻生の胸倉を掴んで、あいつらじゃなきゃダメだった!ステージだろうが厨房だろうがあいつらと一緒にやりてーんだよ!と吠えたんですよね。途中「努力家で、陽気で、思いやりがあって…最高にいい奴らなんだよ!!」という今見ると狭い範囲じゃそっすねーwwwと笑わざるを得ない形容も挟みつつ。そうだ、確かに英介君は一番のクズであった。間違ってないよ。そして太朗は親だけあって非常に正しく息子の性格を把握していたんだね。「英介にはここが合ってるよ」って。
そして麻生さんの欠点は、普段クールなくせに相手が美味しい料理を作るとなると猛烈な勢いでデレてしまう所ですよね。一度味に恋しちゃうと盲目になってしまうんだね。料理が上手いというそれだけで他の部分も素晴らしい人だと思い込んでしまうんでしょう。もしくは…英介の怒りの主張にも愉快愉快って感じで眺めてただけですし、感情の回路がちょっと乏しい所があるから、料理人なら誰もが望む夢の実現をいざ前にした時、大きな夢よりちっぽけな友情に縋るなんて感情が存在する事を想像も出来なかったのかな。

さていよいよ麻生さんとの会食です。
ドレスコードがあるお店なので英介にスーツをプレゼントしてくれたらしい麻生様。「思った通りだ、よく似合っている」「こんなの貰えねーよ」なんという会話…高そうなブレスレット柏木にやったり本当麻生さんは敏腕シェフ相手となるとものっすごいデレますね!誰かそんなんじゃ勘違いされちゃうよって伝えてあげて!あっでも麻生さんなら料理の腕さえ確かなら構わないよとか平気で言いそう…ダメだこの人は。
「それに…賢太と剛も」
「辞めた事なら知ってるよ。一ヶ月は持たないだろうと思ったが…予想より早かったな。二人の分も、君にはフランスで頑張って貰わないとな」
麻生様…やっていけないだろう人種である事を分かっていながらチャンスをくれたなんて、なんという器の広い…多分しっかりした企業だろうからワイン飲もうが同僚殴ろうが働いた分のお給料もちゃんとくれただろうね。そんなクールな麻生様でさえもうちょっと長く踏ん張れると思っていたというのにwww弱っwwww
なんか料理人業界を描いた物語って大体厳しい上下関係が題材として出てくるじゃないですか。和洋問わず。だから二人が置かれた環境が特別厳しい訳では決して無いと思うんですよね。皆同じ道を通ってきてシェフになった人たちばかりだと。ゲイはたまたま遭遇しただけで断りゃ良かったんですよ言うの二度目ですけど。
全然関係ないけど食育スクールで働いてるあのゲイ麻生ファンだったりしてね。麻生さん美男だし。腕さえ良ければ性格は問わない麻生コーポレーションの方針を私は支持します。

「ここは、僕が30歳の時に初めてプロデュースした店だ」
「すっげぇなぁー、30でこの店かよ」
「言葉遣いにも気を付けろ。……店に相応しい話し方にな?」
言い方が最初厳しくて最後優しい…なんて素敵な上司だ。しかしコイツ…まるで成長していない…柏木の言う事軽んじてっからだべらぼーめ!
「あーあんた……ああ、麻生さんは、どうしてこの世界入ったんすか?」
言われて考える横顔が美しいぞ!!吾郎さん睫毛がくりんっとしてるの卑怯だよね。くりんって。
「涙と共にパンを食べた者でなければ、人生の味は分からない。……ゲーテの言葉だ」
博学だなあ…保護施設の後どこ行ったとか言ってましたっけ?成り上がる為にそれこそ血反吐を吐くほど勉強したに違いない。お金ないから特待生だろうしフランス語ペラペラだし、って今英介頷いた後首傾げたぞ死ね。
「僕の最初の美味しいという記憶は、幼少期の涙と共にある。どんなに悲惨でどん底な状況でも、人はものを食べて美味しいと思う権利と、美味しいと思える力強さを持っている。 食事とは本当に素晴らしい。……そう思わないか」
なんて素直で素敵な微笑みなんだ…。辛い過去を乗り越え克服した男の笑みだ。リリンの生み出した文化の極みだよ。そしてなんて素晴らしい台詞なんだ。しかし英介「思うよ。その通りだな」とか言い方が偉そうだな死ね。(敵意剥き出し)
「その素晴らしさを伝える事をビジネスにしたかった。ただ、栄養を摂るという為だけではなく、食べるという行為をより楽しむ事を追及したのがフランス料理だと僕は思う。だからここに行き着いた」
非の打ち所の無い理由!思想!生き様!
「山手君。僕はね、本気で君と、食で日本を変えたいと思っているんだよ」
すごく優しい顔です。
スケールの大きい話ですが、何も難しい話じゃない。より多くの人間に、洗練されて進化した英介の料理を食べて貰おうというだけ。
ただ英介の料理と他の料理の何が違うのかというと、英介(というか山手親子)の料理は、やたらと人の思い出の味になるという事です。一度でも食べたら忘れられず、またその人が本来持っていた思い出の味を思い出させる魔法の料理。
麻生の思い出の味は料理なんてもんじゃなく、涙と一緒に食べた菓子パンやおにぎりの味だった。その過去は変えられない。けどそれを塗り替えるように新しく思い出の味になれる料理がある。それが山手親子の料理であり、そしてこれから進化していく英介の料理はそれすらも越えて、日本中を食べるという行為の素晴らしさに立ち返らせる事が出来る可能性を秘めている。あの三ヶ月間にしてはファンタジー過ぎる客の集まりっぷりから見ても世界平和に貢献できるレベルでしょうね。
食育に力を入れている麻生さんですし、食べることの素晴らしさを知らない人々をそうして変えていく事で、自分のような哀れな子供を救いたいと願っているのかもしれません。

しかしwwwwwこのタイミングでwwwwwwwwwww
ガタリと立ち上がり止まるBGM。
おもむろに膝をつき、日本の心・土下座を敢行する英介。
「申し訳ない!!」
光に溢れた優しい瞳から一転、わけの分からない行動を真っ暗な湖のような感情の読めない瞳で見下ろす麻生。
「申し訳ないけどその話……断らせて欲しい」

「……は?」

ああああああああああああ!!!!(大興奮)
聞きましたか!!聞きましたか今の「……は?」の素晴らしさ!!
私はこんなにゾクッとくる「……は?」を聞いた事がありません。やばい殺られる。そのぐらい一瞬にしてドS。「……は?」って言った途端眼が僅かに開くのも最高に怖い。すごい。

「本当にすいません。……でも……俺は日本で、……あの倉庫で!……あいつらとまた店を続けたいんです」
「…………。何を言ってるんだ君は」
 一瞬作業のように微笑んでから全く目を動かさずに静かに訊く様子がもう!もう!!
「アンタが言うように……もっと美味いもん作りたいと思うよ。もっとたくさんの人に届けたいし……世界や日本を唸らせたいって、やっぱ思わねえ事もねえよ。でも俺は、とりあえず今は!……そばにいる腹減ってるヤツに……うまいもん出す事の方が大事だ」
すみませんツッコミ所を思わず太字にしてしまいました。詳しくは言いません。何がとりあえずだバカが死ね(言ってる)
もう途中途中に入る麻生の顔が怖すぎて震え上がります。
「子供でも、老人でも、喧嘩中のカップルでも仲良い家族でも、美食家でも、味音痴でも、とにかくあの店に来るどんなに腹減ってるヤツにでも、……料理を食って貰いてえんだよ」

「あんたみたいな立派な30になるより……俺は、多分……それが合ってる」

「…………」

「……フフフ」

「……ククク」
「……フフフ」

『ハーハッハッハッハッハ!!』



「何が可笑しい!!」あっ間違った
「笑うな!!」



怖いです!!実は英介の言うタイミングとかあんまりにもあまりにもで私も釣られてテレビの前で笑ってたんですが麻生さんに怒られて固まりました。マジすいません土下座します。
奇しくも前々回書きましたが吾郎さんの笑いは言語化が非常に難しいので実況で言われまくってたるろ剣の宇水と斉藤ネタを拝借しました。緊迫感を削いで申し訳ありませんが本物は映像で味わってください。
もうね、喉の奥から漏れてくるような笑いの表現が上手過ぎる怖すぎるゾッとする。また自分でも「笑うと顔がぐちゃぐちゃになるんだよね俺」と言っていましたが、顔中をくしゃくしゃにした無邪気な笑顔からスッと真顔になる瞬間はホラー以外の何物でもない。最早一発芸のレベル。笑い所だったCMの入り方すら微妙に怖い。
CM開け、ご丁寧にも笑っている最中からリプレイする編集は分かってる。漫画みたいに全開の笑顔の後「笑うな!!」の一喝でしぃんと静まり返り、その声の残響だけが広い店内に響くさまは圧巻です。言ってる最中はまだ笑い声がある筈なのに声が通り過ぎて余裕で掻き消してるもの。

「後悔するぞ……」
目が 本当に 怖い。
「だよなぁ」こっからの英介の態度マジムカつく。ぶっ殺したくなる程。向井君が可哀想なんですよね。キャラ的に平気ぶってる演技しなくちゃいけないんだけど完璧負けてるもの。だから平気ぶってるようにしつつ目を合わせず裏に緊張とか畏怖を隠しているその半端さが逆に英介という人間をこれ以上なくリアルにここに存在させている皮肉。逃げんな目見ろよ、と頭をガッと固定したい衝動に駆られます。別にSとかMとかじゃありません。ただの憎しみです。
「こんなチャンスは二度とない」
抑えた声がまたイイ声なのがね…
英介ってもうちょっと顔の演技控えめでしたよね。つーか声のトーンとかもここまで軽薄な感じじゃなかったよね。ここに及んで平静を保つ為に過剰とも言える演技なのがまた逆に生々しくてすっげーイライラする。
でも英介だけを見る限りではあまりにムカつき過ぎて発狂しそうな所を嫌な後味無く何度も見たいと思えるのは、誰にも真似できないほど麻生、並びに麻生演じる吾郎さんの怒りが迫力あるから。
「だよなぁ」とか目を見ずにのらくらかわすだけの英介に「目を見ろゴルァ」と言わんばかりに顔をぐっと近づける麻生。この部分が素敵過ぎて痺れます。一瞬その目を見て、すぐ目線を落とす英介に一言。
「いっそ君を潰してやろうか」
やっちゃってくださいよ麻生さん!!
「食いに来てくれ」目の前にこの顔があってこんな腹立つ台詞言わなきゃいけないとかマジ拷問だよね
「あんたの舌は誰よりも確かだ。だから時々でいい、またあの店に来て……俺の料理を食って欲しい」
もう最高にぶん殴りたいシーンです。この言葉を言っている時の英介に対して湧き上がったこの憎しみは普段寛容な私からするとちょっと言葉に出来ないほど☆
つーか演技の方向性ってこれで正解なんですか?全部厳しく真摯な表情で上記の台詞を変に平静を装わず間延びさせず言ったなら大分受ける印象も違ったと思うんですけど。ドSってこういう事じゃないよね。ただのクズだよねこれは。
「……ふざけるなよ……あんな店潰してやる」
もうかっこいいし怖いし跪きたい。この台詞言うまでの僅かな表情の動きが本当にビキビキしてて怖い。でも目は全然動かないのね。ロックオン状態だからねいつ殺してもおかしくないからね。
この後の英介の台詞は書く事すらイヤ。なんか痛々しいしムカつくし。微妙にタイトルにかけてんじゃねーよ!あーでもこんな台詞があるって事は演技はこれで間違ってないのか。すごいな…突き抜けてやがる…
「でも……ホント感謝してる。色々全部あんたのお陰だ」
ここだけ真面目な顔で目を見て言う英介。そうだねここぐらいしか真面目に言えないね。
これを聞いた吾郎さんの顔が宇宙人を見るような全く感情の読めない表情なんですが、しばらくの間の後一気に憎悪を滲ませる間の取り方がお見事。

「僕の店から出て行くんだ」


「今すぐにだ!!」


先週ストロベリーナイト見てて、渡辺いっけいと武田鉄矢の怒鳴り声が怖すぎてもし自分がなんかやらかして二人に同時に怒られたら地獄だなみたいな事呟いたんですがこのシーンを見て改めました。なんかいっけいと鉄矢の怒り方に比べて悪意というものは無いんだけどその分怖い。純粋な怒りって感じで張り詰め方が異種。今すぐにだ、の咆哮がカッコよすぎて何度も見てしまう…

いやーしかし人間って、何かを必要とした分しか必要とされたがらないものなのかもしれませんね。英介憎しと言ってきましたが最終的に嫌いじゃないんですよ。ただ複雑なだけです。英介には麻生の理想を叶える、日本中の人を食を通じて幸せに出来るような力があったかもしれなかった。
でも柏木にその才能が無かった事も偶然なら、英介がその才能を持っている事も偶然なんです。スパイダーマンの台詞で「大いなる力には大いなる責任が伴う」っていうおじいさんの言葉があって、私も印象深くて好きな台詞なんですが、でも共感はしてないんですよ。だって人間だもの、自由を求めたって悪い事じゃない。英介には能力があったけど心がそれに付いていかなかった。それだけの事なんです。
彼は手の届く範囲だけ救えれば満足な人だった。8話で麻生が冷蔵庫の中抱き合いながら、自分の生い立ちを話しましたよね。こういう人間も居るんだって静かに訴えるように。でも英介は寝てしまった。麻生さんが天然ボケなのでコミカルなシーンで終わりましたけど、要するに英介は基本的に『必要とされている自分』を実感できれば満足な人なんですよ。そこに麻生さんは要らない。だって麻生さんは確かな舌で味を評価してくれるけど、麻生本人ではなくもっと多くの人の為に必要だと言って英介を誘っているから。人が自分の料理で満たされているのを、目の前で自分が実感できないと意味が無い。自分に関係ない事なんて言われてもどうでもいい。今の話をしろ今の。…言い方にかなりトゲがありますが、そういう人なんだと思います。
ゲストキャラの矢田亜希子も同じですね。一度のデマで信用を失って求められなくなったという事に絶望し美味しいと感じる感覚までぶっ壊れて逃げてきたけど、それを癒したのは人が何かを必要とする生の姿、そして自分もまた必要とされているという夫の言葉と実感。
人の為になってるようで利己的といえば利己的です。結局は狭い自己満足です。でも人間そんなもんなんですよね。
宇水繋がりで、るろ剣で剣心が不殺、弱い者を守るのが正義みたいな事言ってるのに対し宗次郎(貰われ子で一家全員から虐められてて最終的に殺されそうになり貰った脇差で全員斬殺した)が「貴方が正しいと言うのなら何であの時守ってくれなかったんです」と怒るシーンを思い出しました。勝手といえば勝手な理論です。当時知り合いでもないし助けられる訳が無い。でも実際に誰でもいいからと助けを求めて、そして助けて貰えなかった存在が確かに居る。
麻生と英介の違いは、麻生はその痛みを知っていて、英介は知らないというだけ。
飢えた者の、与えられないものを希求する気持ちは恵まれた者には分からない。英介にとっては食欲は空腹を満たす際のレクリエーションでしかなく、芸術と呼べる程の感動、なんて眉唾でしかない。
よく麻生が大人で英介たちは子供だという批判を見かけますが、英介は自分の満足出来るラインを見つけてそこに落ち着きました。自分で限界を設定し、夢を見ず、変化を止めて。それって大人すぎるほど大人ですよね。もう現実の中に自分の居場所を見つけて答えを出してしまったんですもん。今が全てって子供だけの概念でしょうか?立派=大人じゃないですよね。それほど立派じゃない大人に落ち着いちゃっただけですよ。

公式インタビューで、向井さんは最終回に寄せて「英介は彼なりの現実的な着地点を見つけていきます。そこに、少しでも共感してもらえると嬉しいです」と仰ってました。「ストレートの英介に対して、変化球の麻生」とも。
英介は間違ってはいない。彼の選んだ道は彼も周囲の仲間たちも幸せになる道です。現実的で安穏な選択肢。
罪深いのは偏に麻生に勘違いさせた事です。インタビューの「英介と麻生は似ていると思ってるんです。料理に対する意識や情熱も」というのはきっと英介もどこかで思っていた事であり、麻生も思っていた事でしょう。
実際本気で麻生と一緒になろうとした。一度本当に一緒に夢を追いかけられると思わせて、でも最低のタイミングと形で裏切った。

去っていく英介の背中に、「店の名前も返してやるよ」と吐き捨てるような声で投げかける麻生。
「もう関わりたくない……君にくれてやる」と抑えた声で言う裏には、麻生にとっても思い出の店だった『ル・プティシュ』の名の価値が彼の中で地に落ちたという悲しい訴えがある。
英介は麻生という人の中で母親の顔に泥を塗った。それだけ麻生は傷付いて英介は傷付けたって事なんでしょう。
英介を見送って、「久しぶりに怒ったら腹が減った。まずは食事だ」と切り替え早くヤケ食いする麻生さんはかっこいいの一言ですが、あまりにもかわいそう。麻生さんは悪役だったのかな?ライバルだったのかな?違いますよね、だって英介は戦わずして勝っちゃってるもの。アンタにそう言われるとハングリー精神がどうのと言ってましたけど、勝手に麻生側の土俵に上がってくる前に満足して終わっちゃった。戦う必要自体のない英介に麻生が勝つ事は永遠に出来ない。
だからやっぱり麻生は選ばれなかった選択肢の一つ、言うなれば英介でなく千絵のライバルだったのかな、なんて思います。負けたけど。いや冗談でなくw
吾郎さんのインタビューがまた、思い出深いシーンを振り返り「向井君が僕に対して怒っている印象が強いです。みんなの笑顔が見たかったですね」「麻生の事も嫌いにならないでくださいね」と健気でさぁ…

最後復活して賑わう倉庫をちゃっかり覗きに来る麻生さん。あのさぁ…←
こういう所が麻生のいい所でもあり悪い所ですよね。いい意味でも悪い意味でも感情が乏しいというか…クールとバカの間?
芸術は未完成だからいいのさ、そっか英介さんの料理もここだから美味しいのかも!と盛り上がる面々の会話に、「バカだな。芸術とは、徹底的に完成されてるからこそ美しいのだ」と、そんなにムキにもなってなさそうに一人で穏やかに反論。
看板の文字『HUNGRY』を見て、「ハングリー……チープな名前だ。この店に合っている」と微笑む表情で、ああもうあの食事ですぐにすっかりと立ち直っちゃったんだなあと。思えば8話でも「君を恨んでいるんだ」とか言いながら別に本気で恨んではいなかったですね。色んな経験で割り切るのが上手くなっちゃったのかなあ。
まあ今後自分の方から入店する事は無さそうですね。英介から何か接触があった時には素直に食べに来てくれそう。結局私が死ぬほどムカついた英介のあの「食いに来てくれ!」は、皆の為とかじゃなく麻生本人に英介の料理を食べたがって、好きって言ってもらいたいワガママな気持ちの告白ですからね。
千絵以上に麻生は感情より胃が優先される人なので、美味しい料理で釣ればホイホイ仲直りしてしまうと思います。頑張れ柏木。絶対に阻止しろ。
そして「おおっと!」と案外素っぽい声とともにうっかり躓いて電源を落とし、妙にかわいい顔で「はあ……ビックリした」と呟き去っていくまさかのドジっ子END。
最後まで最高だな!!

という訳で何だかんだで面白かったですハングリー。千絵ちゃんの最後の行動も不評のようですが、彼女も元々客前で「美味しい料理食べさせてくれるって言ったじゃない!」と食い下がったりまりあに「英介さんが好きです」と勇気さえあれば言うつもりだったり元からあんな子だったような。英介も満更じゃなさそうだしまりあも負けてられないわねウフフみたいな感じだし良いんじゃないかな☆ 勝手にやってろ☆
もうとにかく吾郎さんの演技が素晴らしかったので満足です。
最終回前に向井君のインタビュー読んで、「クールな印象が強くて、男から見てもカッコイイ」とか「いい意味で不思議な人」「英介と麻生、キャラクターとしての目線は変わらない」とかすごい素直で熱いコメントだったのでちょっと意外だったんですが、これだけ間近でガチンコで演技を目の当たりにしていたなら納得です。正直ドラマ始まる前まで吾郎さんは向井君にちょっとナメられてると思ってましたwwwサーセンwwww
あれだけ至近距離から怒った吾郎さんに覗き込まれて向井君が羨ましいなと思います。中々無いですよね。いや絶対耐えられませんけど。
興味深かったのは「ガステレアの人たちと一緒にいる稲垣さんと、僕らといる稲垣さんは雰囲気が違って、いい意味で不思議な人だなと思いました」というコメントです。やっぱり現場では役の立場に引きずられるのかな。前スママガのインタビューでオフの自分について「電源はオフだけどコンセントは入ってて、すぐSMAPになれる準備はできてる感じ」というような事を言ってました。
吾郎さんはその主電源部分をその時々で切り替えて、上手く演技と素の間でやってってるのかもしれませんね。だからバラエティの場やSMAPのメンバーにドラマの現場の様子とか話されると、主電源が違うから異様に抵抗を示すのかもw
何にせよいい役をありがとうスタッフさん、いい演技をありがとう吾郎さん。麻生時男フォーエバー。
23日のモロハシも要チェックだ!多分絶対萌えるから!絶対萌えるから!!
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Author:きみしま
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